ラテックスの怪獣模型の作業行程 (2) 型取り

粘土で作った原型を、石膏で型取りします。

胴体、頭、手足、尾 等に原型を分割して、パーティングラインを決めます。

水粘土で、パーティングラインに沿って、土手を作ります。
水粘土2

土手は、水を含ませた筆で、表面を少し溶かすような感覚で、滑らかに仕上げます。
水粘土1

原型の表面にあたる部分は、樹脂入り石膏はじくようにして、細かいモールドに入っていくようにします。
表面を1cm位、厚みを持たせます。
石膏0
石膏1

さらに普通の焼き石膏で、2cm程度 盛り上げます。焼き石膏の部分は、強度をつけるために、麻や、ガーゼの切れ端を混入します。
石膏2

片面を型取りしたら、水粘土の土手をつけ直して、パーティングラインに当たる石膏面に、カリ石鹸を塗ります。
カリ石鹸
水粘土3

石膏で型取りして、充分に石膏が固まったら、パーティングラインで分解し、原型であった油土を剥がします。
石膏3

石膏型にラテックス注入用の湯口を、カッター等で掘ります。

その後充分に乾燥するようにオーブンで、数分、加熱します。

≪ 続く ≫

投稿者: nitiyodaiku

千葉県在住のおじさんです。 ヒマなときは、ボケ防止のために、 なるべくハンドメイドにいそしんでいます。

「ラテックスの怪獣模型の作業行程 (2) 型取り」への4件のフィードバック

  1. はじめまして。

    素晴らしい作品と作業工程ですね。
    私もラッテクスの怪獣を制作しておりますが、わからないことがあるので教えて下さい。
    油粘土原型(レオン油土)で原型を造形し、石膏で型取りする際、水粘土(彫塑用粘土)で土手を作るときに、
    原型の下半分を水粘土に埋めると、粘土でできた原型の下半分のモールド(造形)が、土手の水粘土で潰されなように埋めるにはどうしたら良いのですか??

    原型がプラスティックのように硬ければ、土手の水粘土に押し付けても原型の下半分の造形は潰れませんが、
    レオン油土(やわらかタイプや中間硬度のタイプ)はやわらかいので、土手の水粘土に押し付けたら原型の下半分の造形は潰れてしまいます。

    どうやって原型の下半分の造形を潰すことなく土手の水粘土に埋めるのですか?
    どうか教えて下さい。
    宜しくお願い致します。

  2. こんにちは、確認が遅くなってすみませんでした。

    自分は原型にインダストリアルクレイを使用していて、冷えている時は水粘土よりも固いのですが、
    それでも土手を作るときに、水粘土に水でびしょびしょにした手で練って(水でふやかして?)柔らかくして、使っております。

    土手以外の原型の下側に接する部分は、新聞紙をクシャクシャにしたもので、台座にしてます。
    それと、原型と水粘土が接する所は、水を含ませた筆で何度もなぞってなじませるようにはしております。

    大昔に、シネフェックスという雑誌で、特殊メイクのリックベイカーさんが、グレイストークのエイプの着ぐるみ原型を型取りする写真が有りました。
    土手に水粘土をふんだんに使っていて強度の高そうな厚みのある石膏型を作ってらして、すごいもんでしたね!

  3. こんばんは。

    お返事、ありがとうございます。
    くしゃくしゃにした新聞紙や土手を作る際の水粘土のやり方など教えて下さり、
    本当にありがとうございます。心から感謝申し上げます。

    それにしても、nitiyodaikuさんの造形は本当に見事ですね。ラテックスの着ぐるみ感、塗装の雰囲気、
    また、プロポーションなど素晴らしいですね。
    私は、nitiyodaikuさんをお手本にして制作していこうと思っております。

    土手を作る際のパーティングライン(分割線)が難しいです。例えば、単純な形状でちょうど間半分の
    部分がパーティングラインにできるときは良いのですが、左右対象ではなく、凸凹が不規則な場合はパーティングラインの印を楊枝の先で事前に付けてから、土手に埋める作業をするのですが、その楊枝の先で付けた印の
    パーティングラインは少し凹んだ線になってしまうので、当然ながら石膏型にもその凹みができ、ラテックス
    になったパーツにもその楊枝の先の凹み線ができてしまう。。。
    私はまだまだ新米初心者なので困り事だらけです。

    こんな長文になってしまいました。すみません。

    nitiyodaiku先生、また質問させて頂くと思いますが、どうぞ宜しくお願い致します ^_^
    ☆*°*★*°*☆*°*★*°*☆*°*★*°*☆*°*★*°*☆*°*★*°*☆*°*★*°*☆*°*★
    P.S.  nitiyodaiku先生の新作も本当に楽しみにしております。
    ☆*°*★*°*☆*°*★*°*☆*°*★*°*☆*°*★*°*☆*°*★*°*☆*°*★*°*☆*°*★

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